2004年6月20日(日)12:35

EU憲法の採択に各界から歓迎の声

フランクフルト・アム・マイン(AP)

初の欧州憲法の採択はドイツでは広範な賛同を得た。政界、経済界、宗教界は週末のEU首脳会議の決定を欧州の歴史の一里塚として歓迎した。しかし一部EU政治家の中には決定が不充分との批判の声も聞かれた。

欧州連合の各国首脳は金曜日の夜遅くブリュッセルで、数年間にわたる激しい論議を経て、欧州憲法条文で合意に達した。これにより、現在25ヶ国を数えるEUは将来これまでよりもずっと広い政治分野で多数決決定が可能となる。また欧州議会が決定プロセスに一層深く関与することになる。

キリスト教民主同盟・社会同盟(CDU/CSU)連邦議員団のペーター・ヒンツェEU政策広報官はベルリンで、欧州憲法によりヴィジョンが現実になった。統一ヨーロッパは加盟25ヶ国を政治連合に結びつける創立定款を手に入れた、と述べた。「私たちは明確な権限分割、透明かつ効率的なEU立法、欧州議会の強化を実現したのだ。」バーデン・ヴュルテンベルク州のエルヴィーン・トイフェル州首相は、万人の利益を考慮した賢明な妥協案が得られたとの見解を表明した。

社会民主党(SPD)のクラウス・ヘンシュEU政策担当は、今回の首脳会議の成果を「欧州連合の歴史の一里塚」と評した。かつて欧州議会の議長も務めたヘンシュは北ドイツ放送(NDR)で、新たな憲法によって「考えうる限り、できる限りの基礎固め」ができたと述べた。しかし加盟国による今後のEU憲法の批准にも触れ、「おぼつかない国も数ヶ国」あると認めた。

バイエルン州のエトムント・シュトイバー州首相は『ヴェルト日曜版』Welt am Sonntag紙で、EUの政策決定の民主的正当性がまだ不充分であると批判した。一方で州首相は、しかし全体としては憲法交渉で修正が行われた。たとえば価格安定の目標が再び規定されたことや、EUが独自の課税権を持たないこと、またEUは連邦にはならないことが定められた、と評価した。未だ解決を見ていない次期欧州委員長の問題では、シュトイバー州首相は保守系政党から委員長を選任するよう求めた。

自由民主党(FDP)のシルヴァーナ・コッホメーリン欧州議員は、欧州議会の所在地が引き続きストラスブールとされたため、いわゆる「巡業サーカス」が今後も続くことに対して遺憾の意を表明した。併せて議員はEU憲法を国民投票にかけるべきとの同党の主張をあらためて繰り返した。緑の党のアンゲーリカ・ベーアとラインハルト・ビューティコーファーの両代表は、EU全体で批准投票を行うよう主張している。

ドイツ経営者団体協会は土曜日ベルリンで声明を発表し、憲法条約は「EUの法規制定の予測可能性、透明性、効率性の向上に向け」端緒となる重要な内容を含んでいる、と評価した。カトリックおよびプロテスタントの教会は欧州統合への重要な一歩と述べた。しかしドイツ福音教会(EKD)の理事会とドイツ司教会議は、両者の要求した「ユダヤ・キリスト教の」神への言及が憲法に採り入れられなかったことを遺憾に思うと表明した。

原題:Positive Reaktionen auf Verabschiedung der EU-Verfassung




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